『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来』小島 健志 (著), 孫 泰蔵 (監修)を、Kindle版で読みました。
著者の小島健志氏は、毎日新聞社や週刊ダイヤモンド編集部といった経歴だけでなく、データサイエンティストでもあるとのこと。堅実な取材とデータに基づきながら、読み物としても大変面白くなっています。 ジェアディスのラウル理事と前田代表理事による『未来型国家エストニアの挑戦 電子政府がひらく世界 (NextPublishing) 』が、電子政府を中心としたテーマで構成されているのに対して、『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来』は、よりビジネス、特にスタートアップ企業に注目した内容になっています。私自身も、とても勉強なりました。 『未来型国家エストニアの挑戦』が出版されてから3年以上が経過しましたが、その間にもエストニアのデジタル施策は着実に進んでおり、特に小回りの利く民間企業の活躍には目が離せません。 本書に出てくるキーワードは、スマートコントラクト、ブロックチェーン、データ個人主権、仮想住民(eレジデンシー)、グローバルフリーランサー、デジタルノマドビザ、エストコイン、エストニアン・マフィア、トークン・エコノミー、ロボット開発授業、eスクールなど、一般の人にはあまりなじみが無いかもしれませんが、未来を感じさせるワクワクできるものが多いです。 折しも、日本では「デジタル手続法案」が閣議決定を経て、第198回通常国会に提出されました。しかし、デジタル手続法案の概要を見ると、これまでと同様に「紙による手続きの一部についてデジタル化を推進する」といった内容にとどまっているように感じます。 本書で特に良かったと思うのは、自己肯定感を育てるために「世界は変えられる」という体験を与える仕組みが、エストニアの教育システムやキャリアパスの中に組み込まれていることを指摘している点です。 それは正に、これからの未来を担う子供たち、若い世代への投資であり、希望ある「つまらなくない未来」を作り出すエネルギーなのだと思います。 「何だってできるし、何にでもなれる」「自分たちの未来は明るい。社会は変えられるし、世界も変えられる」、日本の若い世代が、そんなことを当たり前に思える社会になるように、ジェアディスでは日本におけるデジタル化を推進していきます。 2018年5月以降に発行されたすべての新しいe-Residencyカードは、有効期間が5年間になっていますが、2018年5月1日より前に発行されたカードについても、有効期間を3年から5年に延長することができます。
残念ながら、私のe-Residencyカードは、この延長サービスが始まる少し前に有効期限が切れてしまいました。そのため、新しいカードの発行を申請しましたが、エストニア大使館が混雑していることもあり、カードの取得まで半年ほど待つことになりました。 有効期間の延長は義務ではありませんが、お金と時間を節約するためにも、延長を実行することをお勧めします。全てオンラインで完了する手続きの流れは、次の通りです。 1 カードリーダと最新のIDカードアプリケーション「DigiDoc4 Client」を使って、現在持っているe-Residencyカードが有効で、かつ有効期間が3年になっていることを確認する。 2 「DigiDoc4 Client」の画面に表示される「Extend」(延長)をクリックして、画面の指示に従って処理を完了させる。 注意:現在持っているe-Residencyカードで文書を暗号化している場合は、延長する前に復号化しておきます。延長後のe-Residencyカードでは、復号化できなくなります。また、延長の処理を途中で止めると、一定の期間経過後にカードが無効になるので、必ず30日以内に延長処理を完了してください。 IDカードアプリケーションの最新版は、ID-software installationからダウンロードできます。 手続きの詳細については、e-Residency公式ブログ「Don’t forget to extend your e-Residency card from 3 to 5 years」をご覧ください。 「DigiDoc4 Client」の画面(IDカードを読み取る前) |
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6月 2023
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一般社団法人 日本・エストニアEUデジタルソサエティ推進協議会
Japan & Estonia EU Association for Digital Society ( 略称 JEEADiS : ジェアディス)
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