Japan Estonia/EU Association for Digital Society
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お知らせ/プレスリリース

勉強会のご案内:エストニアのインターネット投票と日本への実装について(2026年1月31日)

20/1/2026

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下記の通り、ジェアディス会員および関係者限定のオンライン勉強会を開催いたします。会員の方は事前の申し込みは不要です。参加方法は、当日までにご案内します。

今回は、「エストニアが実現しているインターネット投票を日本で実現するためには、どうすれば良いか」をテーマにします。特に日本で行われる今回のような解散選挙の場合、時間的な制約のため自治体の負担も大きくなり、在外選挙での投票も困難になることが予想されます。

こうした日本の選挙制度における課題を踏まえて、「民主主義の近代化」の一環としてインターネット投票の実現を提案します。前回と同様に、事前に政策提言案を作成し、2月中旬を目途に正式版として提言を発表する予定です。

日時:2026年1月31日(土) 18:00-19:30(質疑応答、意見交換を含む)
実施方法:zoomを利用したオンライン開催
テーマ:エストニアのインターネット投票と日本への実装について
・エストニアのインターネット投票概要、日本の選挙制度の概要、日本の電子投票の歴史とインターネット投票の検討、日本版インターネット投票の実現に向けた提言
進行・解説:ジェアディス理事  牟田学

会員・関係者以外で参加を希望される場合は、下記の問い合わせフォームよりご連絡ください。

お問合せフォーム
https://www.jeeadis.jp/contact.html
お問合せ内容の記入欄に、ご自身とインターネット投票との関係性(職業、業務内容、研究テーマなど)と「勉強会への参加を希望します」と書いてください。

入会案内
https://www.jeeadis.jp/registration.html
ジェアディス会員の方は申し込みが無くても、参加方法の詳細がメーリングリストで通知されます。これを機会に、当協議会への入会もご検討ください。

参考(前回の政策提言)
民主的・デジタル駆動の防諜強化:JEEADiS政策提言~執行権限ゼロの国家情報局(NIB)創設と台湾有事72時間自動対応で、Five Eyes・QUAD上位パートナーへ~
https://www.jeeadis.jp/pressrelease/jeeadis4496413

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JEEADiS Policy Proposal: Democratic and Digitally Driven Counterintelligence Enhancement in Japan

10/12/2025

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Released on 10 December 2025

Democratic and Digitally Driven Counterintelligence Enhancement  
JEEADiS Policy Proposal  
— Establishing a National Intelligence Bureau (NIB) with Zero Executive Powers  
  and an Automated 72-Hour Crisis Response Mechanism  
  to Elevate Japan to Top-Tier Five Eyes & QUAD Partnership by 2035 --

jeeadis_japan_intelligence_policy_recommendations_2025_english.pdf
File Size: 442 kb
File Type: pdf
ファイルをダウンロードする

The Japan–Estonia EU Digital Society Promotion Council (JEEADiS) today publishes a landmark policy proposal for the comprehensive, democracy-first reform of Japan’s intelligence and counterintelligence architecture, drawing extensively on Estonia’s world-leading digital-state model.

Full proposal   ( Japanese PDF  |  English PDF )

Executive Summary
This proposal presents a democracy-first, phased, and fully costed roadmap to elevate Japan to top-tier partner status within the Five Eyes and QUAD intelligence communities by 2035.

Five Core Pillars
1. Creation of a strictly analytical National Intelligence Bureau (NIB) with zero executive or law-enforcement powers (U.S. ODNI model)  
2. Estonian X-Road-inspired digital authenticity guarantees for population registry and personal data (counter-impersonation)  
3. Permanent Parliamentary Intelligence Oversight Committee  
   (4 ruling + 4 opposition + 1 Supreme Court–nominated justice; mandatory Top Secret clearance)  
4. 10–30 minute trigger + fully automated 72-hour crisis response workflow for Taiwan and similar contingencies  
5. Funded entirely from 1–3 % of the additional budget created by raising defence spending to 2 % of GDP (no tax increases or social-welfare cuts)

Why This Proposal Matters Now
As of 2025, Japan continues to be assessed by Five Eyes and QUAD partners as having reliability gaps in intelligence sharing. Multiple allied assessments highlight a “72-hour total blindness / annihilation risk” in the opening phase of a Taiwan contingency.

Japan’s Four Structural Bottlenecks
1. Absence of a unified all-source analytical body (silo effects)  
2. Underdeveloped security clearance regime (restricts allied sharing)  
3. Outdated technical countermeasures against human infiltration and identity fraud  
4. Political and bureaucratic delays in crisis decision-making (the 72-hour vulnerability window)

Positioning of This Proposal
This is not a universal cure-all. It deliberately targets the four highest-priority, most solvable bottlenecks, using proven Estonian digital technologies to deliver dramatic capability gains without compromising democratic control.

Intended Audience
- Cover & Executive Summary → Diet members and senior decision-makers  
- Main text & annexes → Intelligence and national-security practitioners

Endorsers (as of 10 December 2025 – titles only)
- Former Japan Ground Self-Defense Force Officer  
- Former Japan Maritime Self-Defense Force Rotary-Wing Pilot
(Further endorsements to be added)

Contact
All inquiries and media requests →  
Manabu Muta, Board Member & Lead Author  
Inquiry Form

Selected Annexes (illustrative)
Annex 2 – Target organizational structure (2030–2035)  
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​Annex 4 – Complete crisis-scenario activation flowchart 
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​Full proposal   ( Japanese PDF  |  English PDF )
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民主的・デジタル駆動の防諜強化:JEEADiS政策提言~執行権限ゼロの国家情報局(NIB)創設と台湾有事72時間自動対応で、Five Eyes・QUAD上位パートナーへ~

10/12/2025

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​【2025年12月10日公開】

民主的・デジタル駆動の防諜強化:JEEADiS政策提言  
~執行権限ゼロの国家情報局(NIB)創設と台湾有事72時間自動対応で、Five Eyes・QUAD上位パートナーへ~

民主的・デジタル駆動の防諜強化:JEEADiS政策提言
File Size: 559 kb
File Type: pdf
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JEEADiS Policy Proposal Democratic and Digitally Driven Counterintelligence Enhancement
File Size: 442 kb
File Type: pdf
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一般社団法人日本・エストニアEUデジタルソサエティ推進協議会(JEEADiS)は、エストニアのデジタル国家の成功経験を参考に、民主的統制と国家安全保障を高度に両立させる日本のインテリジェンス・防諜体制の抜本改革を提言します。

本日、下記の通り政策提言を公開いたします。

全文・参考資料   (日本語版PDF | 英語版PDF)

【表題】
民主的・デジタル駆動の防諜強化:JEEADiS政策提言  
~執行権限ゼロの国家情報局(NIB)創設と台湾有事72時間自動対応で、Five Eyes・QUAD上位パートナーへ~​

【要約】
2035年までに日本をFive Eyes・QUADにおける「上位パートナー」へと押し上げる、民主的統制を絶対条件とした現実的ロードマップです。

核心5つの柱  
1. 執行権限・逮捕権ゼロの「分析専門」国家情報局(NIB)創設(米ODNI型)  
2. エストニア型デジタル技術による戸籍・個人情報真正性保証(背乗り対策)  
3. 国会常設情報監督委員会(与野党4+4+最高裁指名判事1、Top Secretクリアランス義務化)  
4. 台湾有事等での10-30分トリガー+72時間自動対応フロー(政治判断を制度的に最小化)  
5. 防衛費GDP2%増額分の1~3%で全額賄う(増税・社会保障削減ゼロ)

<なぜ今、この提言が必要なのか>
2025年現在、日本はFive Eyes・QUAD諸国から「情報共有パートナーとしての信頼性に課題がある」と評価され、台湾有事の初動72時間で「全滅リスク」が指摘されています。

<日本の現状:4つの構造的ボトルネック>
1. 情報の一元分析機関が存在しない(縦割りによる重複・漏れ)  
2. セキュリティ・クリアランスの未整備(同盟国との情報共有が制限される)  
3. 人的浸透対策の技術的遅れ(背乗り・なりすましが後を絶たない)  
4. 有事における初動の政治的遅延(責任回避・縦割りによる72時間リスク)

<本提言の位置づけ>
「日本の全課題を一度に解決する万能薬」ではなく、最も優先度が高く、現実的に突破可能な4つのボトルネックに絞った抜本改革案です。エストニアのデジタル技術を活用することで、民主的統制を損なわずに能力を劇的に向上させる「日本らしい解決策」を示しました。

<本提言の想定読者>
- 表紙・要約:国会議員・首脳陣向け(即決用)  
- 本文・参考資料:インテリジェンス・安全保障の実務家・専門家向け(詳細議論用)

<賛同者>(2025年12月10日現在・敬称略・順不同)
- 元陸上自衛官  
- 元海上自衛官  
(順次追加予定)

<お問い合わせ>
本提言に関するご質問・取材依頼は下記フォームよりお願いいたします。  
担当:JEEADiS理事 牟田 学  
お問い合わせフォーム

<参考資料抜粋>
- 参考資料2:提言後(2030~2035年目標)の組織関係図 
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​- 参考資料4:危機シナリオ・発動フローの全体像 
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全文・参考資料はこちら  (日本語版PDF | 英語版PDF)
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勉強会の開催:エストニアのスパイ対策と日本への適用(2025年11月22日)

14/11/2025

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下記の通り、ジェアディス会員および関係者限定のオンライン勉強会を開催いたします。会員の方は事前の申し込み不要です。参加方法は、当日までにご案内します。

今回は、高市政権の誕生により日本でも注目されている「スパイ対策」をテーマにします。これまでの勉強会ではあまり触れてこなかった、国家安全保障における機密事項の取り扱い等についてもお話しする予定です。

日時:2025年11月22日(土) 18:00-19:30(質疑応答、意見交換を含む)
実施方法:zoomを利用したオンライン開催
テーマ:エストニアのスパイ対策と日本への適用
・情報・インテリジェンスの概要、各国の情報機関の比較、日本の情報機関と制度的課題、エストニアのスパイ対策と支援体制、日本への政策提言(まとめ)など
進行・解説:ジェアディス理事  牟田学

お問合せフォーム
https://www.jeeadis.jp/contact.html

入会案内
https://www.jeeadis.jp/registration.html
ジェアディス会員の方は申し込みが無くても、参加方法の詳細がメーリングリストで通知されます。これを機会に、当協議会への入会もご検討ください。


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日本版ゼロトラスト電子政府に向けた認証統合の政策提言案(ジェアディス)

21/10/2025

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jeeadis_日本版ゼロトラスト電子政府に向けた認証統合の政策提言案.pdf
File Size: 196 kb
File Type: pdf
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​日本版ゼロトラスト電子政府に向けた認証統合の政策提言案

本協議会(一般社団法人日本・エストニアEUデジタルソサエティ推進協議会|ジェアディス https://www.jeeadis.jp/ )では、エストニアのデジタル国家を参考として、透明性の高い電子政府の実現を提案している。エストニアの国民の多くは、政府や政治家をあまり信頼していないが、国民の約8割がデジタル国家を誇りに思っている。

​
日本においても、政府に対する信頼が低い現実を前提として、エストニアのような「国民が政府を監視できる仕組み」をデジタル技術によって実現することは十分に可能である。その際に重要となるのが、透明性・追跡可能性・責任追及性・公平性の4つである。
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「国民が政府を監視できる仕組み」を支える基盤として不可欠なのが、公務員や公的業務従事者の認証(本人確認)およびアクセス制御である。しかし現在の日本の電子政府では、各省庁・自治体・官民連携機関で認証方式が分散・非統一となっており、このままでは透明性の高い電子政府の実現は難しい。

こうした問題意識に基づき、以下の通り、「日本版ゼロトラスト電子政府に向けた認証統合政策提言」案を提示する。本案をたたき台として、更なる調査研究や事業展開を検討する。

2025年10月21日  
一般社団法人日本・エストニアEUデジタルソサエティ推進協議会
理事  牟田 学

第1章 背景

日本の電子政府は、デジタル庁のガイドライン(ゼロトラストアーキテクチャ適用方針、デジタルアイデンティティ関連ガイドライン等)により、行政手続等のデジタル化や市民向けの認証・署名の標準化が進展している。

一方で、公務員や公的業務従事者の認証・アクセス制御に関する統一ガイドラインは未整備であり、各省庁・自治体・官民連携機関で認証方式が分散・非統一となっている。このことが、電子政府全体のセキュリティや相互運用性に脆弱性を生じさせる要因となっている。

エストニアでは、X-Road基盤と国家ID(eID)を活用し、職員認証・アクセス制御・署名を共通化することで、組織を越えた安全なデータ交換と高い透明性を実現している。さらに、情報システム間の通信も機関証明書(eシール)による相互認証で担保され、ゼロトラスト環境下での機械対機械(M2M)自動処理によって行政事務の効率化と職員負担の軽減が進んでいる。

本提言では、こうしたエストニアの先進事例を参考に、公務員・公的業務従事者の認証統合を軸とした「日本版ゼロトラスト電子政府」構築に向けた制度設計・技術基盤・運用体制の課題と対応方針を提示する。


第2章 政策提案

Ⅰ.公務員・公的業務従事者の認証統合
  • マイナンバーカードを信頼の起点とするPKI基盤を活用し、統一的な認証・署名方式を導入する。
  • 各省庁・自治体・関連機関で共通化することにより、ログの一元管理、アクセス制御、トレーサビリティの確保を実現する。
Ⅱ.ゼロトラスト環境の適用
  • 職員アクセスは「最小権限・都度認証」を原則とする。
  • 全トランザクションのログ化、暗号署名、タイムスタンプ付与を義務化し、ログは匿名化した上で統計データとして公開する。
  • これにより、個人情報保護と公共監視の両立を図る。
Ⅲ.X-Road型分散データ連携モデルの導入
  • 既存システムを維持したまま、APIや中間層によるデータ交換を共通化する。
  • マイナンバー制度の情報提供ネットワークシステムでは対象外となる分野のデータ交換にも対応する。
  • 政府全体で相互運用性を確保しつつ、認証・署名方式以外については各自治体の独自運用を一定程度維持可能とする。


第3章 制度設計・実施体制

本提案を実現するにあたっては、エストニアの制度運用を参考に、既存行政機関の権限拡張と合同審査体制の構築により、制度実装を支える統治基盤を確保する。具体的には、認証統合事業をデジタル庁の主管事業として位置づけ、次の三機関による「合同レビュー委員会」を新設する。

個人情報保護委員会(PPC):プライバシー保護および利用目的の適法性審査
内閣官房NISC:技術的安全性と法令整合性の確認
総務省統計局:データの統計的整合性・匿名化手法の妥当性評価

この三機関連携モデルにより、①プライバシー、②セキュリティ、③統計的正当性の三側面を同時に担保し、日本版ゼロトラスト電子政府の信頼性を制度的に支える枠組みを形成することができる。

さらに、合同レビュー委員会の審査結果をウェブ上で公開し、一定期間オープンな環境下で各省庁・自治体および国民がコメントできる仕組みを導入する。これにより、政府内外からの意見収集を制度化し、透明性と説明責任を一層強化する。特に各省庁からのコメントを公開することで、縄張り争い等の縦割り構造を可視化することが重要である。

また、AI審査支援システムを導入し、合同レビュー委員会の審査結果に対する技術的レビューを実施することで、透明性と説明責任を技術的にも補強する。エストニアでは同様の公開コメントとレビューのプロセスが運用されており、政策・技術審査の信頼性向上に寄与しているが、AI審査支援は未導入である。日本の先進的な取組みとして実行を奨励し、国際的な電子政府モデルの発展に寄与したい。


第4章 潜在課題と対応策

潜在的な懸念・課題については、以下の通りに対応する。

(1) プライバシー懸念

職員の業務ログやアクセス履歴が一元的に追跡可能になることで、「監視社会化」「過剰管理」への懸念が生じる。また、個人データと業務データの境界が曖昧になるリスクもある。

  • 技術的分離とPrivacy by Design
    デジタル認証アプリやデジタルIDウォレット等の活用により、技術的な分離(職員IDと市民IDの分離)を可能とし、個人生活領域と職務上の行動履歴を明確に区別する。マイナンバーとは別に全国共通の「Government Employee eID」など職務限定の識別子を含む属性証明書の発行を基本とする。発行・失効のプロセスには国民向けマイナンバーと同等のPKI管理・監査体制を適用し、電子証明書の信頼連鎖を明確化する。
  • 監査アクセスの多層制御
    単一の監査機能に依存しない、多角的な手法を組み合わせた不正アクセスや内部不正のリスク低減を行う。匿名化されていないログを直接参照できるのは、認定を受けた監査担当者のみとして、アクセスには電子署名を付与し、「誰が・いつ・どのログを見たか」を記録する。委託企業や公的業務受託企業を含む「公的業務従事者」に共通する認証・署名ポリシーをデジタル庁主導で策定する。
  • 第三者監査と透明性の担保
    合同レビュー委員会を中心とする第三者監査により、透明性と説明責任を強化する。公務員・公的業務従事者は、自身のデータアクセス履歴(何のため誰のどのようなデータを見たか)を確認することで、成りすましによる不正アクセス等の早期発見を可能とする。

(2) コスト

各自治体や省庁が独自ベンダーのシステムを利用しており、統一移行には巨額コストが発生する。一括移行は政治的・財政的に困難である。
  • 段階的移行
    自治体や開発ベンダーの負担を考慮して、既存システムのAPI連携から導入するなど、無理のないスケジュールで段階的な移行を進める。既存DBやワークフローは維持したまま、外部接続部分を共通化する方法が現実的である。
  • コスト共有モデル
    EUの「Digital Europe Programme」を参考として、AI・セキュリティ導入を共通資金化する国・自治体の共同基金モデルを設立する。各自治体の導入進度やKPI達成度に応じて基金からの補助率を変動させる成果連動型配分を採用する。認証基盤は全ての省庁や自治体が利用するため、各省庁の予算や地方交付税からの拠出により共同基金を運営する。事業の初期段階は、デジタル庁の予算や自治体等への補助金(情報基盤高度化補助金など)で支援する。
  • 民間SaaS連携の標準化
    エストニアの政府認証サービス(TARA:Trusted Authentication and Remote Access、OpenID Connect対応のフェデレーション基盤)を参考に、認証・署名基盤を政府がクラウドサービスとして標準APIで提供する。個別開発を減らし、公的業務に関わる官民の組織や職員・従業員が共通の「認証サービス・署名サービス・監査サービス」を利用できるようにする。

(3) 独自運用慣行・政治的分断

一部の各省庁や自治体においては、「独自仕様を維持したい」「地域特性を尊重すべき」という理由で認証基盤の統一に抵抗する可能性がある。情報システム部門が既存ベンダーとの契約関係を維持したがる可能性もある。
  • 標準化対象と自治体裁量領域の明確化
    既存システムの自治体裁量領域部分は維持したまま、認証・署名・監査の標準化と共通化を進める。認証基盤の共通化により期待される成果指標(KPI)は数値化して全国共通指標としつつ、地域特性を考慮した自治体別補正係数を設定する。相互運用協議会等の常設により、協働型ガバナンスを確立する。
  • 成功モデルの共有とインセンティブ設計
    まず先進自治体でモデル事業を実施して、より具体的な課題を整理し共有する。認証基盤事業の推進に寄与した自治体等に対して表彰を行い、他の先進的な取組みに対しても共同基金モデルからの優先的な支援を受けられるようにする。
  • 住民サービス連動による政治的正当化
    職員認証の統一を「内部統制強化」だけでなく、「住民サービスのスピード・安全性向上(例:電子申請審査の迅速化、福祉給付の不正防止、災害時の職員出勤認証の即時化など)」とも結びつけることで、住民や議会への説明だけでなく、職員や組合への説明にも正当性を付与する。この仕組みは、国民・自治体・公務員の三者間で信頼を再構築する「信頼のデジタル・インフラ」として位置づけられる。


第5章 期待される効果
  1. 組織横断的な統一認証により、ゼロトラスト原則に基づく電子政府を実現する。
  2. 職員および公的業務に関するアクセス履歴・署名ログの完全なトレーサビリティを確保する。
  3. プライバシー、セキュリティ、統計的正当性を同時に担保する制度的枠組みを構築する。
  4. 本人確認手段の共通化により、自治体および職員等の業務負担を軽減し、行政効率を向上させる。
  5. 透明性と説明責任の強化を通じて、政府およびデジタル施策への社会的信頼を向上させ、将来的な行政・社会のデジタル化を円滑に推進する基盤を形成する。

以上。

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資料の公開:エストニアの政党政治とeデモクラシー

15/9/2025

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ジェアディスでは、2024年1月20日に「エストニアの政党政治とeデモクラシー」をテーマにした会員限定の勉強会を開催しましたが、下記の通り資料を一般公開します。

勉強会では、eデモクラシー(電子民主主義)の定義をいくつか紹介しましたが、エストニアの電子政府アカデミー(e-Governance Academy)では、「デジタルツールを賢く利用して既存の電子政府モデルと実践を強化し変革すること」としています。

eデモクラシーは、市民技術(シビックテック)や電子政府などの側面を含む民主主義を強化することを目指しており、代表民主主義と直接民主主義の両方の要素が組み込まれています。重要なのは、「社会全体にとって、より良い政治的決定をもたらすこと」であり、その実現手段や考え方としてeデモクラシーの意義があります。

最近では、「デジタル民主主義」と言われることもあり、2000年代の日本では「多様な意見を集める試み」といった位置づけだったeデモクラシーですが、現在はAIやブロックチェーンなどデジタル技術の変化に伴い、単なる意見抽出にとどまらない、より多様で実践的な市民参加を補完する役割が求められていると言えるでしょう。

エストニアでは、インターネット投票を実現していますが、その背景にはシンプルな選挙制度や透明性の高い政党政治があります。人口1000人ほどの小規模な自治体でも、オンライン住民投票による施策決定等を実現していますが、その背景には電子政府ソースコードの公開や国による住民データ管理などがあります。

もし日本でインターネット投票やオンライン住民投票したいのであれば、その前に「選挙制度や政党政治の改革」が必要であり、「公共調達制度と国有財産管理制度の改革」や「地方自治体制度の改革」や「住民データの統治管理方法の見直し」なども必要になります。特に、自治体の負担を増やすようなeデモクラシーや関連デジタル施策の推進は、実現可能性や持続可能性が低いので避けなければいけません。

勉強会では、エストニアのeデモクラシーからの学びとして、次の7つを挙げました。
  1. 電子民主主義の実践は、どの国も苦労しており、エストニアも例外ではない。
  2. 特に市民参加型のオンライン協議・熟議は難しく、サービスが中止されることも多い。
  3. オンライン協議・熟議は、利用者に依存する部分(ユーザー生成コンテンツ)が多く、不確定な要素が大きい。
  4. 電子政府サービスに不可欠な利用者視点が足りないことが、利用低迷の主な要因ではないか。そもそもニーズがあるのか?
  5. インターネット投票やオンライン住民投票など、意思決定への直接参加は、一定の成功・成果があり、社会に定着している。
  6. 「情報の自由」の制度的な保障が最重要で、教育も欠かせない。
  7. オープンデータやシビックテックによる市民の社会参加が、エストニアの教育や文化に合っているのではないか。

日本がeデモクラシーを進める際の参考になれば幸いです。
estonia_edemocracy_jeeadis.pdf
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オンライン勉強会のご案内:エストニアとEUにおけるデータ連携基盤について

9/9/2025

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下記の通り、ジェアディス会員および関係者限定のオンライン勉強会を開催いたします。会員の方は、事前の申し込み不要です。参加方法は、当日までにご案内します。

今回は、スマートシティやeヘルスとも関係が深い「データ連携(基盤)」をテーマにします。エストニアは2001年からXロードを導入して、欧州のデータ連携の実現にも影響を与えています。関連して、エストニアのPQC移行(ポスト量子暗号への移行)についても少し解説する予定です。

日時:2025年9月20日(土) 18:00-19:30(質疑応答、意見交換を含む)
実施方法:zoomを利用したオンライン開催
テーマ:エストニアとEUにおけるデータ連携基盤について
・X-Road(エストニア)、GAIA-X、Catena-X、FIWARE、欧州ヘルスデータスペース、GDPR等の関係法令への対応、日本におけるデータ連携など
進行・解説:ジェアディス理事  牟田学

お問合せフォーム
https://www.jeeadis.jp/contact.html

入会案内
https://www.jeeadis.jp/registration.html
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オンライン勉強会の開催:エストニアの教育制度とデジタル化(2025年7月19日18時)

13/7/2025

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下記の通り、ジェアディス会員および関係者限定のオンライン勉強会を開催いたします。会員の方は事前の申し込み不要です。参加方法は、当日までにご案内します。

会員向けの勉強会ですが、教育関係者や自治体等でデジタル人材育成等の業務に携わる方はご招待します。もし興味がございましたら、下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。

今回は、エストニアの強みと言える、「教育のデジタル化」をテーマにします。昨今はデジタル教科書の負の側面なども話題に上がる中で、エストニアがどのように対応しているのかを紹介したいと思います。また、今年の秋から始まるAI教育プログラムやEUにおける教育分野のAI規制についても触れたいと思います。

日時:2025年7月19日(土) 18:00-19:30(質疑応答、意見交換を含む)
実施方法:zoomを利用したオンライン開催
テーマ:エストニアの教育制度とデジタル化について
・エストニアの教育制度、IT教育とデジタル化(AI教育を含む)、教育分野の情報システム(データベース)とデジタル教材、EUの教育分野におけるAI規制、北欧諸国との比較など
進行・解説:ジェアディス理事  牟田学

お問合せフォーム
https://www.jeeadis.jp/contact.html
「お問合せ内容」の記入欄に、ご自身とデジタル教育との関係性(職業、業務内容、研究テーマなど)についての簡単な説明を添えて「勉強会への参加を希望します」と書いてください。参加は承認制となりますので、お断りする場合もあることをご承知ください。

入会案内
https://www.jeeadis.jp/registration.html
ジェアディス会員の方はお申し込みが無くても、参加方法の詳細がメーリングリストで通知されます。また、会員特典として事後の動画視聴や資料のダウンロードなども提供しています。これを機会に、当協議会への入会もご検討ください。

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資料の公開:エストニアの電子政府事情とわが国の自治体システムのあるべき姿

28/6/2025

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下記の研究会でエストニアのデジタル国家について、お話しさせて頂きました。対面とオンラインのハイブリット開催で、参加された皆様からのご質問やご意見は、大変勉強になりました。この場をお借りして、お礼申し上げます。

エストニアの電子政府事情とわが国の自治体システムのあるべき姿@新横浜
(官公庁4.0研究会&第102回IT勉強宴会)
https://benkyoenkai.connpass.com/event/356719/

主催 : 情報システム学会&IT勉強宴会
日時:2025年6月28日(土)14時00分-17時00分

当日の資料を公開しますので、これからの日本の電子政府を考える際の参考になれば幸いです。​
jeeadis_estonia_digitalnation_20250628.pdf
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ご利用のブラウザでは、このドキュメントの表示はサポートされていません。ドキュメントをダウンロードするには、こちらをクリックしてください。

​データモデルの例(資料には含まれていません)
写真
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日本でデジタル政府が実現できるのか(JEEADiS 高度デジタル社会研究会の提言)

31/5/2025

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本協議会の「JEEADiS 高度デジタル社会研究会」において検討してきた内容を、このたび提言書としてまとめたので公開します。提言書では、「将来検討チームの立ち上げ」と「広報機能の強化による高い透明性の実現」を提案しています。

日本でデジタル政府が実現できるのか(最終版)
― 提言:日本のデジタル政府の進め方を見直す―

2025年5月31日  JEEADiS 高度デジタル社会研究会
jeeadis_digital_proposal_20250531.pdf
File Size: 616 kb
File Type: pdf
ファイルをダウンロードする

高度デジタル社会研究会参加者名簿 (50音順敬称略)
主査 辻秀一 
検討メンバー
岩崎和隆
逢坂巌
大村隆明
加藤雄一
三原健一
牟田学
八木晃二
事務局 前田陽二

序文
日本では、今後少子高齢化が進む中、税収の大幅な増加は期待できず福祉に予算がとられるため、行政予算の減少が見込まれる。また、国際化に伴う外国人居住者への行政サービスの増加など、高度な行政サービスの要求が見込まれる。このような状況の中で、行政の体制、法律の見直しとともに、デジタル技術による行政サービスの効率化、サービスレベル向上は必須である。

日本では、 2001年にe-Japan 戦略がスタートし、日本のデジタル政府構築が始まった。
2012年8月に「政府情報化統括責任者(政府CIO)」制度がスタートし、全省庁が一体となって、デジタル政府構築を進めるはずであった。さらに、2021年9月1日にデジタル庁が発足し、「デジタル社会形成の司令塔として、未来志向のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを一気呵成に作り上げることを目指す。」としていた。デジタル庁が発足してすでに3年経過しているが、まだ、どこに向かおうとしているのか、国民の理解を得ているとは思えない。

日本のデジタル政府構築は、将来展望が示されないまま多くのプロジェクトが進められ、カオス状態になっている。この、混迷の中で、いったん立ち止まって考える必要がある。

提言書の構成
1章 なぜエストニアは成功したのか
(1) エストニアの成功要因
(2) 電子政府システム調整体制
(3) ICT共通基盤 
(4) 新たな展開
2章 日本でデジタル政府が実現できるのか 
2.1  電子政府発展段階の整理 
(1) 行政のデジタル化
(2) デジタル化ステップの評価指標
2.2 日本の現状
2.3日本の抱える課題 
(1) 推進体制
(2) 国民番号制度に関する判例
(3) その他の障害
3章 提言
提言1 将来検討チームの立ち上げ
提言2 広報機能の強化による高い透明性の実現
【参考文献】 

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