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エストニアでは、国家情報システム管理カタログ(RIHA)で公的データベースのデータセットを管理していましたが、現在は情報システムの管理とは別にデータ管理用のフレームワークを整備して、各組織がデータセットを記述できるようにRIHAKE(データ管理アプリケーション)を提供しています。RIHAKEはエストニア国家情報システム局が開発し、オープンソースとして電子政府コードレポジトリで公開されています。 データ管理のガイドラインとして、データ記述ガイド(データ記述標準、辞書の編集、実践ガイド)とデータ品質ガイド(データ品質管理する組織のタスク、データ品質管理の事例と機能)も提供しています。 RIHAKEの目的は、次の通りです。 ・データ記述標準に従って組織のデータセットを記述すること ・データセットで使用される分類とリストを記述すること ・データ辞書とビジネス辞書をコンパイルすること ・データ記述を他のシステムに転送すること RIHAKEのアプリケーションは、各組織におけるデータ管理をサポートして、データの再利用性と検索可能性を向上させます。組織は、RIHAKEでデータセットの標準に準拠した一般的な説明を作成し、リレーショナルデータベースとして管理されているデータセットの物理モデルをスキャンして、テーブルと列 (データフィールド) の既存のメタデータを識別し、それらを実質的な意味(組織で使用される概念)にリンクします。 RIHAKEのデータウェアハウスでは、データリポジトリのデータモデルの表示、ビジネス辞書やデータ辞書の用語間の関係図の表示、OpenAPIサービスとデータセットのリンクなどの機能を備えています。 2025年7月現在、すでにデータセットはRIHAからデータ情報ゲートウェイ(オープンデータを提供するポータルサイト)に移行されています。オープンデータは、発行者が指定したライセンスに基づいて、商業目的および非商業目的を問わず再利用できます。ユースケースでは、オープンデータに基づくアプリケーションを収集して紹介しています。 エストニアの新たなデータ管理フレームワークが目指すものは、オープンデータの量と質を向上することで、官民におけるサービスやビジネスの創出、それに伴う投資の機会を増やすことです。 エストニアは、EUで人口当たりの起業率が最も高いのですが、政府がオープンデータで後押しすることで、より起業しやすい環境を整備することができます。その中には、当然、AI(人工知能)関連のビジネスやAIを活用した公共サービスの拡大も含まれています。 公的データベースを中心とした、高品質で可用性・信頼性が高いデータを再利用できることは、現在のエストニアのデジタル国家の大きな強みであり、将来のエストニアの更なる発展に欠かすことができないものと言えるでしょう。
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11月 2025
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一般社団法人 日本・エストニアEUデジタルソサエティ推進協議会
Japan & Estonia EU Association for Digital Society ( 略称 JEEADiS : ジェアディス)
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